1990年代後半以降、日本ではM&Aが増加しています。ここではなぜM&Aが増加しているのかご紹介します。
後継者問題
M&Aが増加している理由には、経営者の高齢化に伴う後継者問題があります。
これまで日本経済を成長させてきた経営者たちが高齢になり引退を考えた時に、後を継がせる親族や社員がいない場合、会社をたたむという選択をとらずに「M&A」を選択する方が増えています。
M&Aという形をとれば、働いている従業員を路頭に迷わせることもなく取引先にも迷惑をかけずに引退することが可能です。また、会社をたたんでしまえば、自分がこれまで築き上げたものを終わらせてしまうことになります。そして会社をたたむにあたり費用もかかります。
しかしM&Aで売却をすれば、売却分の利益が出ます。そうした理由からM&Aを選択する方が増えているのです。
経済や産業構造の変化
経済成長が目覚ましかった時代に比べると、経済状態や産業構造に変化が出てきていることも、M&Aが選ばれる理由となっています。
現代では産業構造が成熟化し、市場の飽和や縮小が見られます。また規制緩和や情報化による環境の変化は、中小企業同士の競争を激化させています。そうした競争で敗れないためにもM&Aを経営戦略と考え、選ぶ企業が増えているのです。
一方、利益を順調に上げてきた歴史を持つ企業を傘下に入れたい企業も多くあり、需要と供給が成り立っています。
新規事業への参入を考えている企業にとっては、営業基盤やノウハウ、人材を持つ中小企業を傘下に入れることにより、短期間でそれらのものを手に入れられることになります。
一から始めるよりもその市場で利益を出していける可能性が高いという理由で、M&Aが選ばれています。また、海外進出を考える企業が増え、M&Aを選択する企業が多いこともM&Aが増加している理由の一つです。
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